いま反戦文弥作品を語る


この日記(http://ghost.readymade.jp/?p=566)を書いてから、岡本文弥 新内珠玉集(http://www.teichiku.co.jp/catalog/okamoto-bunya/)や、知人からダビングしてもらい、古典もいくつか聴くことができた。

オリジナルでは「富本豊志賀」「たぬき」「月夜の題目舟」、古典では「弥次喜多」なんかがいまのところ好きだ。

やはり生演奏も聴いてみたいと思い、文弥の新内を継承する岡本派(http://www.okamotomiyanosuke.com/)の公演に行った。

カッパの道行
ぶんやありらん
西部戦線異状なし

出演:
浄瑠璃 岡本宮之助
三味線 鶴賀喜代寿郎
上調子 岡本文之助

岡本文弥最晩年の作品「ぶんやありらん」が良かった。語りの内容は重いのだが、瑞々しくてすっと入ってきた。

戦後70年、また近頃の政治の動きもあって、この演目での会を開いたとのことだった。

弦楽器ということで、やはり三味線も気になった。大きな撥(ギターのピックに比べれると)だが、鶴賀喜代寿郎氏はじつに柔らかいタッチで、強弱弾きわけていた。アンプやPAを使えば、ああいったニュアンスは相当失われる。

来週は同じ場所(お江戸日本橋亭)で、怪談をテーマにした演奏会がある。

虐殺器官、ハーモニー


最近読んだ中で面白かった小説。ハーモニーが特に良かった。

 

虐殺器官
伊藤計劃 著

ISBN : 9784150311650
刊行日 : 2014/08/08
http://www.hayakawa-online.co.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000003096&search=%B5%D4%BB%A6%B4%EF%B4%B1&sort=

9・11以降の”テロとの戦い”は転機を迎えていた。
先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。
米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう……
彼の目的とはいったいなにか? 
大量殺戮を引き起こす”虐殺の器官”とは? 
現代の罪と罰を描破する、ゼロ年代最高のフィクション。

 

ハーモニー
伊藤計劃 著

ISBN : 9784150311667
刊行日 : 2014/08/08
http://www.hayakawa-online.co.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000003097&search=%A5%CF%A1%BC%A5%E2%A5%CB%A1%BC&sort=

21世紀後半、〈大災禍(ザ・メイルストロム)〉と呼ばれる世界的な混乱を経て、人類は大規模な福祉厚生社会を築きあげていた。
医療分子の発達で病気がほぼ放逐され、見せかけの優しさや倫理が横溢する”ユートピア”。
そんな社会に倦んだ3人の少女は餓死することを選択した――
それから13年。死ねなかった少女・霧慧トァンは、世界を襲う大混乱の陰に、ただひとり死んだはすの少女の影を見る――
『虐殺器官』の著者が描く、ユートピアの臨界点。