グラスゴーとロンドンでのライブ/Counterflows Festival, Cafe Oto

2014年9月にメールがきた。

2015年4月にグラスゴーで開催されるCounterflows Festivalへの誘いだった。

また、ロンドンのCafe Otoでのライブも含まれるとのことだった。

といわけで、この2回のライブと少しの観光のため、2日から7日の間イギリスへ行った。

行きの機内

4月2日。

飛行機は羽田発ヒースロ行き、British AirwaysとJALのコードシェア便。

機体はボーイング777。

機内食が美味しかった。

映画はバードマンとゴーンガールを観た。

ヒースローで小型機に乗り換えてグラスゴーへ。

夜に到着してサンドウイッチを食べて寝た。

グラスゴーのホテル Novotel

グラスゴーでの宿はNovotel、綺麗で清潔、部屋も広かった。

ホテルの向かい向かい教会

ホテルの向かいの教会。

Novotel近くのグラスゴーの街並み

Novotel近くのグラスゴーの街並み

ホテル近くのグラスゴーの街並み。

カモメの鳴き声が終日聴こえた。

 

4月3日。

サウンドチェックの前に街の東側を散歩した。

グラスゴー大聖堂

グラスゴー大聖堂。

グラスゴー大聖堂裏の墓地

グラスゴー大聖堂裏の墓地。

GARNETHILL MULTICULTURAL CENTRE

グラスゴーでのライブ会場、GARNETHILL MULTICULTURAL CENTRE。

ここはおそらく、公民館?地域センター?のような文化施設だと思う。

GARNETHILL MULTICULTURAL CENTREの2階

ここにPAと照明を組む。

天井が高くて、古くて、いい建物だった。

GARNETHILL MULTICULTURAL CENTREでのサウンドチェック

サウンドチェックの時。

この日、この会場ではANGHARAD DAVIES、HISATO HIGUCHI、DANIEL CARTERの3組が演奏した。

サウンドチェックでアンプの不調があり、本番までに交換することになった。

気のいいスタッフが、何本飲んでもタダのビールを持ってきてくれた。

グラスゴーのCCA

サウンドチェック後、RICHARD YOUNGSのライブを観るため、別会場のCCA(Centre for Contemporary Arts)へ。

ヤングス氏はフェスティバルの3日間を通して演奏すると聞いていたので、とても楽しみにしていた。

1日目はヤングス氏のスコアを4人の声楽家が演奏するもの。

本人の挨拶後、30分弱の演奏が行なわれた。

大雑把に言うと、彼の多重録音のボーカル作品を現代音楽にした感じであった。

その後、再びGARNETHILL MULTICULTURAL CENTREへ戻ると、ANGHARAD DAVIESの演奏が始まるところだった。

アンプリファイドしたヴァイオリンを複数のアンプから出力する、ドローンベースの即興演奏。

立ち姿が美しい方だった。

もう少しPAは抑えた方がいいかなと思った。

自分の感覚では、PAで大きく増幅されすぎた音はレンジが狭く感じる事が多い。

余裕を持ったせて小さくした方が好きだ。

次が自分。

アンプの変更で機種が変わり音量とバランスが変わった。

出だしはギターの音が大きすぎてバランスが悪かった。

演奏しながら調整していった。

中盤あたりに集中のピークがあり、最後は少し流れてしまったような気がする。

観客はおおよそ100人くらいだと思う。

Higuchi at GARNETHILL MULTICULTURAL CENTRE pic

客席には椅子なし、寝転がってる人もいた。

最後にDANIEL CARTER。

ちょうどいい按配というか、案外珍しいというか、ダイナミックスの感じがいそうでいないというか。

伸び伸びたしたフリーのとてもいい演奏だった。

 

4月4日。

ヤングス氏のライブを観に&散歩で街の西側へ。

共演したDJの音量は少し大きすぎたけれど。

 

グラスゴーの古い建物と店舗

グラスゴーの古い建物と店舗

古い建物の1階に(イギリス風に言うとグランドフロア?)店舗が入っている。

グラスゴーのTHE 78

ライブ会場のTHE78はビーガン・レストラン・カフェ・バー。

正午から始まった。

この日は、ヤングス氏と2人の息子、それにandrew paineのバンド「THE FLEXIBLES」として演奏した。

小さな息子Sorley Youngsが可愛くて、自分の頬は緩みっぱなしだったと思う。

ヤングス氏がリズムボックス。

小さな息子がボーカルとギター。

ギターには深くエフェクトがかかっていて、開放弦をじゃらんと弾くだけで良いようにセッティングされていた。

大きな息子さんがチェロ。

これもエコーがかかってたかな。

andrew paineがベース。

彼は真面目な感じの美男子でクールな佇まいをしていた。

チェロとベースが土台となっているので、ヤングス氏と小さな息子が不規則な演奏してもフリーな感じにはならず、曲としてのまとまりを保っていた。

ストレンジポップスというのもなんか違う。

もう少し奇妙で可愛いものだった。

このタイミング(息子さんの年齢的に)にしか出来ない演奏だと思う、とても貴重だし、演奏自体とても良かった。

そう言えばライブの前、サッカーボールを抱えたヤングス氏と子供達が会場に駆け込んでいくところを目撃した。

そんな関係性が現れているような演奏だった。

ライブの後、物販コーナでTHE FLEXIBLESの7インチ(Sorleyのサイン入り)を購入し、恥ずかしながらヤングス氏にもサインを入れてもらった。

7インチは3£だった。

安さに驚き、翌日の自分の物販を値下げした。

幸せな気分のまま近くのケルビングローブ美術館・博物館へ行き、食堂でフィッシュ&チップスとサラダを食べた。

ダリの「十字架の聖ヨハネのキリスト」があった。

西側は静かでいい雰囲気の街だった。

ケルビングローブ公園

ケルビングローブ公園

ケルビングローブ公園。

遠くに見えるのは大学内の教会で、Evan Parkerのライブが行われた。

この日の夜、Neil Michael Hagertyのライブもあったのだが、諸事情で行けなかった。

 

4月5日。

ホテルで朝食をとった後、グラスゴー・クイーンズ・ストリート駅へ。

ナショナル・レールのローカル線でエジンバラへ。

エジンバラでロンドン行の特急?に乗り換えロンドンへ。

車窓から見える風景は牧場が多くのどかだった。

馬よりも羊が多かった。

隣の4人がけボックス席には、中年男性2人組と男女のカップルが相席していたのだが、話がやけに盛り上がっていて、最終的には連絡先まで交換していた。

自分には到底出来ない事だ。

ふたつ前の席には若い男女のカップルが座っていた。

女の子が下世話そうなゴシップ雑誌を見て何度も大笑いしていた。

途中、ニューキャッスルに停車した。

以前来たことがある街で、見覚えのある建物も見れて嬉しかった。

それは2007年で、Music Lovers’ Field Companionというフェスだった。

Sage Gatesheadという銀色の建物で、ライブ会場だった。

ロンドンまで約5時間、本でも読むつもりだったが風景を見ていたらあっという間に、終点のキングス・クロス駅に着いてしまった。

そこから、ライブ会場のCafe Otoと宿泊先の最寄り駅ダルストン・ジャンクションへは、まず地下鉄ヴィクトリア線でハイベリー&イズリントン駅まで行き、オーバーグラウンド(地上を走る電車)に乗り換えて二駅、というのは事前に調べていたのだが、その日は電気系統の故障で一帯のオーバーグラウンドが止まっていた。

仕方なく、ハイベリー&イズリントンまで行き、そこからはタクシーを使った。

日本では数年に1度乗るかどうかのタクシーを、この旅では何度か使った。

タクシーというものは、とても楽に移動が出来る。

宿泊先に荷物を置き急いで会場へ。

Cafe Otoの入り口

Cafe Otoの入り口。

会場に着くと、もうひとりの出演者JON COLLINがサウンドチェックをしていた。

アコースティック・ギターをギター・アンプに繋ぎ、バーなども使ったプリペアドな演奏をしていた。

本番ではメロディーも感じさせる演奏をしていた。

繊細で良い演奏だった。

彼はOtomeyama BottomsのLPも買ってくれた。

サウンドチェックと本番の間にデリバリーのカレーを食べた。

デリバリーのカレー

とても美味しかったデリバリーのカレー。

細長い米。

higuchi at cafe oto

この日は9曲か10曲演奏したと思う。

声はまあまあ出ていた。

近頃は少しだけ張った声を混ぜている。

ライブでは特に抜けが欲しくてそうしている。

同じような理由でギターはアンプに直結している。

抜け?というか、適切な言葉が分からないので心の中でそう言っているだけだが、つまり、よく使われる意味での抜けとは違うと思うのだけれど。

歌の合間や後に弾くギターソロは、ここ数年やっている無伴奏の単音弾きで、キーのスケールを使うが弾き続けているとコードの連なりからは離れていく。

次第に散らばっていき、バラバラになる前に戻る。

最近作ったCDR「Phantom EP Series Vol.3」や、今録音中のアルバムでも少しやっている。

終演後ビールを飲みながら知人と話した。

ロンドン在住のバンド「Bo Ningen」のYuki氏とKohhei氏も来てくれた。

雰囲気が良くて、とてもいい時間だった。

夜も更けて宿泊先へ帰る途中、野ギツネに出会った。

猫よりは大きな白っぽい身体で、それと帰る方向が同じだったので、並走するような形でしばらく歩いた。

宿泊先の手前で、向かいの家のガレージ奥へと消えていった。

 

4月6日。

ライブも終わり休息日。

Luxury Innがある通り

狐と歩いた通り。

Luxury Innの向かい

狐はこの白い家と茶色の塀の間に消えていった。

ロンドンのLuxury Inn

宿泊先のLuxury Inn。

 

昼前に出て、電車を乗り継ぎウォータールー駅、そこからブラブラと歩いてテート・モダンへ。

展示ではGeta Bratescuという人の刺繍の連作が気に入った。

観た瞬間ハッとして、気持ちがあがった。

その後、観光客でごった返すミレニアム・ブリッジを渡り、セントポール寺院を抜けて、セント・ポールズ駅へ。

そこからホルボーン駅まで行き、ピカデリー線に乗り換えマナー・ハウス駅へ。

マナー・ハウスの街はトルコ人が多く住む移民街でもあり、通りの両端にトルコ料理屋や食料品店が並んでいた。

自分にとっていは異国の中の異国という感じで印象深い。

大きな公園もあった。

夕食は知人の家でいただいた。

とても美味しい料理と手作りのケーキでもてなして頂き感激した。

この方には色々と良くしてもらって大変感謝している。

猫がいる良い家だった。

帰りはバスを使った。

オイスター・カードという日本のスイカのようなものを買っていたのですんなり乗れた。

せっかくなので2階に座った。

夜の車中の雰囲気や車窓の眺めが面白かった。

ベタな観光地よりもこういった移動や何気ない行動の方が印象に残っている。

 

4月7日。

ラッセル・スクエア、ピカデリー・サーカスなどに行った。

ラッセル・スクエア駅の看板

ラッセル・スクエア駅の看板。

この駅は地中深く、階段だと175段ある。

ラッセル・スクエアでは思わず面白い場所にも行くことが出来た。

夕方、ヒースロー空港へは地下鉄のピカデリー線を使った。

終。

普段はあまり人と会わず、タクシーにも乗らず、貧乏な下衆ですが、いい日々が過ごせました。

 

hisato higuchi at cafe oto pic by alan cummings

at cafe oto pic by alan cummings

hisato higuchi at cafe oto pic by alan cummings

at cafe oto pic by alan cummings