晩白柚(Banpeiyu)

バンド(かつて存在したかもしれないバンドのデモ)の音源をリリースしました。

バンド名は晩白柚です。

晩白柚(ばんぺいゆ)は、柑橘類の一つで、ザボンの一品種である。名前は、晩生(晩)、果肉が白っぽいこと(白)、中国語で「丸い柑橘」を意味する柚に由来する。

動画は作れませんでした。

脳の不調(パニック発作とその余韻)のせいかもしれない、全てに時間がかかる。

代わりに歌詞字幕をつけて音源をアップしました。

「晩白柚 – これは君の言葉を歌にしたもの」
https://www.youtube.com/watch?v=UJLHqck7e84

「これは君の言葉を歌にしたもの」は去年から今年にかけて作った曲で、「消失」は2014年か2015年に作った曲です(「消え続けるエコー」収録)。

Title: かつて存在していたかもしれないバンドのデモ
Artist: 晩白柚(Banpeiyu)
Label: Ghost Disc
Format: Digital
Release: Oct, 2022
Recorded: 2022

4 tracks
total time: 17min

*Electric Guitar, Keyboard, Vocals By Hisato Higuchi
*Recorded, Mixed, Mastered And Cover Photo By Hisato Higuchi

 

バンドのデモ

やっと完成。
録音を先延ばしにしたから。
何故先延ばしにしたのか?
・・・

かつて存在したかもしれないバンドのデモ。
を、今、独りで録音する。
ということをやりました。
たった2曲だけれど。
(2曲+ダビング前のバージョン=4トラックでリリースします。)

そのバンドの名前は晩白柚(Banpeiyu)です。
シトラスマキシマ、大きすぎる柑橘の果物。
黄色の大きな丸いもの。

リリースはもう少し後にしよう。
ジャケットを作ったり、映像を作ったりします。

アデライダ・ガルシア=モラレス『エル・スール』

エル・スール
アデライダ・ガルシア=モラレス 著
野谷文昭、熊倉靖子 訳
https://inscript.stores.jp/items/5ea6b1da55fa035832715c0d

ビクトル・エリセ監督の映画『エル・スール』の原作小説。
簡潔で美しい文章、悲しい話ですが心が洗われるようでした。


娘から死んだ父に向けての独白が、今では電気もなく誰もいない家、静かな部屋の中、かすかに残る存在に向けて行われていて、非日常的で神聖な空気が漂っていて、読書中、自分の薄汚れた心の表面に積もった埃が少しだけ拭われたような感じがしました。

映画を先に観ていて、原作では映画では描かれなかった、続きがあるとのことだったので興味を持ったのと、父の超自然的な力=振り子についてどんな風に書かれているのかが(何か暗喩的なモチーフなのか?)気になったので手に取ったのですが、力はそのものとして書かれているのも納得でした。

この著者の邦訳は今のところこれだけのようなので、機会があれば他のものも読んでみたいです。

「かいらいでぃおっと」清水沙

清水さんの新作漫画「かいらいでぃおっと」を読みました。

アックス Vol.146 収録
http://www.seirinkogeisha.com/

清水さんについての他の投稿
https://ghost.readymade.jp/?s=%E6%B8%85%E6%B0%B4%E6%B2%99

とても大きな罪の意識と黒い線に押しつぶされてしまって、読み終わるとどっと疲れて、でも疑問が残って何度か読み返して…。

作者とキャラクターを同一視してはいけない、と分かっているのに「もっと気楽に、適当に生きていいんだよ」と心の中で声をかけてしまう。多分それは自分の醜さを肯定するために。

構図とかタッチとか当然凄いのだけど、今回特に思ったのは構成というか無駄なセリフがひとつもなくて、短編だけど凝縮されていて、前半のおばあさんの?の台詞が終盤にぴたりとはまって「嗚呼…」。

 

謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―

謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―
竹内康浩/著 、朴舜起/著
https://www.shinchosha.co.jp/book/603870/

鈴木大拙による松尾芭蕉の俳句の禅的な解釈をベースにグラス家の物語を読み解く・・・って感じの本でした。感心しっぱなしというか、「マジか!」って実際に何度か口にしながら読みました。

かつてグラス家の物語、シーモア・グラスに関する話を読んで何だかの引っかかりがあった方なら面白く読めると思います。

サリンジャーが鈴木大拙の書籍を読んでいたのはほぼ確定の事実のようで、時期や影響の大小までは分からないけど、相当深く関係しているのではと思えてくる、そんな本です。

考察と文学研究の差がいまいち分からないのですが、考察・謎解き・ミステリー風に進んでいくので最後までワクワクしながら読めました。4章は少し毛色が違いますが。

ただ、この本の性質上「バナナフィッシュにうってつけの日」をサリンジャーが執筆した時点で、全てが設計済みだったかのようになっているけど、実際は後から当て嵌めていったパーツも少なくないと思う。そのように読めるように付け足したというか。

自分の場合だと、直感的に書いた言葉の意味や繋がりを後から考える事があって、気付いたり築いたりして続きを書いたりする事があります。

まあでも、自分よりも相当頭が良いであろう早熟な作家なら、あらかじめ全てを見晴らした上で巧妙に隠しつつ配置したってことも無くはない。

どちらにしろ、この本の解釈は説得力があってほぼほぼ納得って感じでした。教養が足りない自分では言語化出来ていなかったものが書かれていたというか。

あと、自分の歌詞はまあまあ禅的だったんだなあと思いました。

調整、CDリリース

ずっと同じ曲(これは君の言葉を歌にしたもの、という曲)の練習というかギターの音が決まらなくて調整していて、数か月経った。自分の環境では録音しても良い感じにはならないかもしれないけど、アンプで鳴らせば解決しそうだけど、ラインでやりたい。

この曲の感じ、以前からやりたかったけど、どうして良いか分からなかったことで、なんとなく出来そうでもあるので、無駄な時間になるかもしれないけどもう少しやってみよう。

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2020年にデジタルリリースした「キ、Que、消えん?(Ki, Que, Kien?)」のこと。

近々CD版が完成します。
中国語の歌詞対訳があるのが嬉しい。

消える三部作以降、歌詞が書けるようになってきていて、日本語が分からない人にも読んで欲しいです。多言語で歌詞集とかリリックビデオが作れたら・・。

 
 
 
 
 
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作曲・録音

部屋が暑すぎて進まず。

もうちょっと涼しくならないと駄目だ。

以下最近のツイート

ジャズマスターの修理

Bandcampでパーツ代をカンパしてくれた方へ。
ありがとうございます!
Pay at Bandcamp Thank you very much!

早速修理しました。

ボリュームとトーンのポット、トグルスイッチ、コンデンサー 、ジャックを交換しました。プリセット回路を含むと作業が難しくなるので、プリセットはカットしました。

はんだ付けが下手くそすぎて半日作業だったけどなんとか出来ました。

 

Bridges

新作、やっとリリース。

前作が完成した後に機材が壊れて、買ったり慣れたりするのに少し時間がかかりました。

買ったのはPALMERのPDI-09とDM1 DYNAMITEのDM1 DYNAMITEってやつで、どちらも電源いらないし安いしもっと早く出会いたかった。低予算で宅録していてPCはあまり使いたくなくて、ラインでエレキギター使って歌う人にはおすすめです。そういう音楽やっている人は減っていると思いますが。

Cパートで変化することろがなかなか上手く行かなくて、というか出来なくて時間がかかりました。リズムに乗って歌う感じ、ミュートして弦を弾くショートディレイに乗れれば良いけどそうでない時もあったりして。次に作る曲は全編そんな感じでやってみようと思っています。

Bandcampのページに歌詞を掲載しているので読んでみてください。

2曲目のギターバラードは完成してから「ギターは壊れかけていたかもしれない」と思っています。でもこれで良いと思います。

録音で使った久々のジャズマスター、今は完全に壊れたのでパーツを交換しなくては。パーツ代をカンパしても良いって方はBandcampでお願いします。

この曲はリリースしてから1日後の13日の夜に音源を差し替えたので、12日に聴いた方いましたらもう一度聴いてみてください。The second track was replaced on the night of the 13th, so if you listened to it on the 12th, please listen to it again.

1曲目と違って即興でパパッと録りました。指弾きで、スムーズじゃないところがあるけど、その方が良いと思ってそのままにしました。レフト寄りのソロは珍しくリアピックアップを使いました。

この曲をBridgesの登場人物達に捧げます。

3曲目は1曲目のCパートのリバーブを増やして、ギターをローカットしたミックスです。少し前によく聴いていたラヴァーズロックのダブミックスに影響を受けているかもしれません。今後もやってみたいです。

最近はパッケージでリリースしない前提でやっているので、アルバムとかシングルとか気にしなくて良くて、それでも癖のように感覚は残っているのだけど、気にせずやっていこうと思います。

今回のテーマはクリックなし、ピッチ補正なし、オーバーダビングなしでした(ギターインストはダビングしています。ルーパーは使っていません。使わない方が良いと思います)。クリック・ピッチ補正なしは、以前から変わらなくて今後も変わらないのだけど、その方が情報量が多くて個性的です。世界中でリリースされる多くの音楽がそうなりますように。

もろもろ実験的なものや、ドローン、ノイズ、サイケ、アンビエントなどはデフォルトでそうなんだけど、「コードがあって歌があって」のような形式でメジャー流通していたり流行っているものの多くはテンポもピッチもしんどいです。宅録でもそんな感じが増えてます。注意してい聴いてみてください。

追記

前作『キ、Que、消えん? – Ki, Que, Kien?』がCDでリリースされる予定です。レーベルから連絡が途絶えているのでいつになるかはわかりませんが、またお知らせします。