この世の喜びよ/井戸川射子、ピュシスについて/毛利悠子

また、あっという間に1年が終わりました。

昨日からバイトでした。

例年、冬期休暇明けは「休みがあっという間に終わってしまった!」と思うのですが、今回は休暇前から「あっという間に終わるに決まっている!」と強く意識していたので思わずにすみました。

年の始まりあるあるですが「今年は日記をつけよう!」と思いました。

日記は無理でも記録ならできるかもしれないので、印象深かったり、面白かったりしたものを残しておこうと思います。

Another year has come to an end in a flash.

I started my part-time job yesterday.

Usually, after the winter vacation, I think, “The vacation is over in a flash! but this time, I was very aware even before the vacation that “It must be over in the blink of an eye! I was very aware of this before the vacation, so I didn’t think about it this time.

As is typical at the beginning of a year, I thought, “Let’s keep a diary this year! I thought, “I can’t keep a diary, but I can keep a record.

Even if I can’t keep a diary, I might be able to keep a record, so I’ll try to record things that made an impression on me or that I found interesting.

Translated with DeepL.com (free version)


小説、この世の喜びよ/井戸川射子
Novel, Joy of the World / Iko Idogawa

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000398190

思い出すことは、世界に出会い直すこと。
静かな感動を呼ぶ傑作小説集。

娘たちが幼い頃、よく一緒に過ごした近所のショッピングセンター。その喪服売り場で働く「あなた」は、フードコートの常連の少女と知り合う。言葉にならない感情を呼びさましていく芥川賞受賞作「この世の喜びよ」をはじめとした作品集。

ほかに、ハウスメーカーの建売住宅にひとり体験宿泊する主婦を描く「マイホーム」、父子連れのキャンプに叔父と参加した少年が主人公の「キャンプ」を収録。

最初の小説集『ここはとても速い川』が、キノベス!2022年10位、野間文芸新人賞受賞。注目の新鋭がはなつ、待望の第二小説集。

二人の目にはきっと、あなたの知らない景色が広がっている。あなたは頷いた。こうして分からなかった言葉があっても、聞き返さないようになっていく。(表題作「この世の喜びよ」より)

読後にじんわりとした温かみが続いています。在りそうで無いというか、こんな風に小説が成立していて、これを読む前と後ではほんの少し世界が違ってしまうような。映画にしたらどんな風になるだろうと想像しました。

A warm feeling lingers after reading this book. It seems unlikely, or perhaps not, that a novel could be written in such a way that the world would be just a little different before and after reading it. I imagined what it would be like if it were made into a movie.


展覧会、ピュシスについて/毛利悠子
Exhibition, On Physis / Yuko Mohri

https://www.artizon.museum/exhibition_sp/js_mohriyuko/

アーティゾン美術館では、2020年の開館以来、石橋財団コレクションとアーティストとの共演、「ジャム・セッション」展を毎年開催しています。第5回目となる本展は、国際的なアートシーンで注目を集めるアーティスト、毛利悠子を迎えます。

毛利は、主にインスタレーションや彫刻を通じて、磁力や電流、空気や埃、水や温度といった、ある特定の空間が潜在的に有する流れや変化する事象に形を与え、立ち会った人々の新たな知覚の回路を開く試みを行っています。

本展タイトルに含まれる「ピュシス」は、通例「自然」あるいは「本性」と訳される古代ギリシア語です。今日の哲学にまで至る「万物の始原=原理とはなにか」という問いを生み出した初期ギリシア哲学では、「ピュシス」が中心的考察対象となっていました。当時の著作は断片でしか残されていませんが、『ピュシス=自然について』と後世に名称を与えられ、生成、変化、消滅といった運動に本性を見いだす哲学者たちの思索が伝えられています。絶えず変化するみずみずしい動静として世界を捉える彼らの姿勢は、毛利のそれと重ねてみることができます。

毛利の国内初大規模展覧会である本展では、新・旧作品とともに、作家の視点から選ばれた石橋財団コレクションと並べることで、ここでしか体感できない微細な音や動きで満たされた静謐でいて有機的な空間に来場者をいざないます。

会場に入った途端、わくわくして興奮しました。最近感情が動くことがなかったので嬉しかったです。おもちゃ箱をひっくり返したように、ワンフロワーに作品が並んでいて洒落ていて格好良くて。以前観たことがあった作品も、何故か生き生きしているようでした。古い他者の作品と並んでいるのも良かった。

As soon as I entered the venue, I was excited and thrilled. I was happy because I had not had any emotional experiences recently. It was as if a toy box had been turned upside down, and the works were lined up on one floor, looking stylish and cool. Some of the works I had seen before somehow seemed to come alive. It was also nice to see them side by side with old works by others.