今朝、サイレンの音で、いつもよりも早く起きた。
ベッドの中、また別のサイレンが聞こえ、近くで止まる。
慌てて廊下に出た。

消防、救急、警察が次々と敷地に入ってくる。
共有階段にはすでに複数の隊員がいる。

煙はなく火事ではないことが分かったので部屋に戻った。

胸騒ぎがして、再び出ると、
見えていなかったものが見え、見逃していたものを見る。

目の先の空間には、2本の足が浮いている。
5階と4階の間。

5階の手すりにロープをくくり降りたのだろう。
もう動かない。

担架がくる。
周りをブルーシートで囲おうとするが、すぐにやめる。
梯子がかけられる。 

部屋に戻り、冥福を祈り、朝の支度を済ませ、そこを通るときにはもういなかった。

ノスタルジア / 清水沙 2

ノスタルジアについては先日書きました。

ノスタルジア / 清水沙

その後、すぐに読みました。
嬉しくて浮かれた気持ちでさっそうとページを開いたら、、、とても黒い。

なかなか感想を書く事ができなかった。
なぜだか何の考えもなくふんわりしたものを想像していたので、衝撃を受けた。

険しい目つきに黒く太い線。1ページ目のそれで、続きを覚悟しなければならなかった。

絵も音楽もどこか似ていて、黒がノイズだとしたらやはり同じ人の作品だ。

こんなにストレートにぶつけてくるなんて。圧倒的な筆圧にただただしばらく呆然とした。

続きが読みたい。書き続けて欲しい。

 

 

カバー曲の録音

J−POPのカバーを録音した。とても時間がかかった。

曲が良いとか悪いとかではなくて、水があわないというか、演奏できるようになるまでも大変だったし、録音を始めれば、なぜこんな事してるんだろうかって、つらくてなかなか進まず、こんな事して何の意味があるのだろうと思ったり。

しかしよくある事で、終わってみれば得る事もあり、何か初心に帰えることが出来た。

そもそもギターを初めて持った頃から、それ以前から、オーバーグラウンドの音楽に対して肉体的、感覚的に違和感があったのだ。

もろもろ矯正して補正して日々働いて生活費を稼ぐように、ポップスのフォーマットギリギリのところ立って時間をかけて身体を慣らして、普段生活する中で人々と接するように演奏すること、かつそれを忘れて今までやってきたように演奏すること。それなりにアプローチできたような気がする。

人が聴いたらどう思うかは分からない。これがただのゴミなのか、他の曲と対して変わらないのかも。そしてこの録音はどうしよう。

7分37秒のP.S.F(サイケデリック・スロー・フリークス)バージョン。