ルー・リード/Lou Reed

 ルー・リードが亡くなって3週間、あーでもないこーでもないと考えているのは、一番好きなアルバムはどれだろう…ってこと。どうでもいいことなのに、バイトの行き帰りなどには間違いなくつらつらと考えてしまうので、そろそろ決着をつけたいと思う。

 1. エクスタシー

 2. マジック・アンド・ロス

 3. ブルー・マスク

 曲や歌もだけど、ルー・リードのギターがよく鳴ってるのがいい。

 ベルベッツなら、ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート。

魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語/Puella Magi Madoka Magica

 魔法少女まどか☆マギカは2011年1月から4月まで放送されていたテレビアニメで、その後2012年10月にテレビ版を再編集した劇場版「前編 始まりの物語」と「後編 永遠の物語」が公開、2013年10月に新作「叛逆の物語」が公開された。

 まどかの願い「過去未来全ての魔女を生まれる前に消し去りたい」と、ほむらの願い「私は鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい」は相反する。テレビ版の結末でまどかは概念化し願いを叶え、ほむらの願いは叶わなかった。

 映画版の新作「叛逆の物語」はその続編で、まどかが概念化してしまった世界をどう描くのか、また、ほむらの願いは叶えられるのか、と興味津々足を運んだ次第であった。

 前半、5人揃っての変身シーンなど、暴力的なまでに快楽的な映像が続く。なかでも円卓を囲んでの連想ゲーム(戦闘)シーンは圧巻だった。

 違和感と共に描かれる幸福な世界。これは幻だと観客は知っている。そしてほむらも次第にカラクリに気付き、その、ビューディフル・ドリーマーというよりは、トゥルーマン・ショー的な世界から逃れようとする。しかしまたしても、仏の掌の上で踊らされるかのごとく、キュゥべえの片棒をかつがされつつあることにも気付く。

 中略。

 世界に絶望し自らの欲望を肯定するに至ったほむらは悪魔となり、神(のような)まどかを捕らえ新たな世界を構築する。いびつではあるものの「出会いをやり直し」「彼女を守る」願いを叶えた形だ。

 謎というか疑問を残すラストとなっているので、続編があるのかもしれない。しっかり観ていたのだが、後半のことを思い出そうとするとなぜだか記憶が曖昧だ。

幻の歌手/The singer of phantom

 起きてすぐ戸棚からMDを引っ張り出した。背にメノウと書かれた3枚のディスク。夢にでも見たのか、と不思議に思いながら、同じく引っ張り出したポータブルプレイヤーを慌ててミキサーに繋ぐ。

“そっと胴長の猫が目の前を歩き下を尖らせて足裏を舐める”
“熱い身体の火照りは少しずつさめて、どこに隠れてたこの平坦な乾いた砂地は”
“夜は降る降るブルーの砂漠の上、月も星もなくてただ夜だけが降る”
“今夜思い出したように風鈴は揺れる、どこの家からか水屋のざわめき、遠くで微かに疲れたようなパトカーのサイレン”
“今夜降る降るブルーの瞼の上、月も星もなくてただ夜だけが降る”

夜は降る – 眼膿

 この歌を聴く度に思い出す木造アパートの一室。窓を開けると小さな土だけの庭。夜明け前部屋を出て駅へ歩いた記憶。
 家主はこの曲の作者で、友人というよりは先輩、年齢も6〜7歳上だったと思う。当時何度もライブへ通った。
 ある日、彼はギターを置いて東北へ行ってしまった。

 録音は1996〜99年頃。記憶が正しければ最後のライブは1999年で、3枚目のMDはその日客席で自分が録ったものだ。

 アルバムのリリースはなく、活動時期もインターネットが普及する前であったため、メディアにもネットにも情報はない。録音されたものを持っているのは数人だろうと思う。3枚のMD、5日分のライブ、次に聴くのはいつだ。