ストーナー/ジョン・ウィリアムズ
東江一紀訳
作品社
https://sakuhinsha.com/oversea/25002
ストーナーという一人の人間の幼少期から死の瞬間までの軌跡を丹念に描いた小説。
想像していた内容と違っていたから、途中で後悔しつつも最後まで読んだ。
きっと読み終わったら、「読むんじゃなかった」と思うんだろうなと想像していたけど逆だった。
死の間際の数ページが素晴らしくて、それを描写するのに必要な想像力と実感が伴っていて、当然そこに至る過程があってこそのものなので、苦しくても読んで良かったと心底思えた。
読中、後悔している際に、でも最後まで読もうと思った場面があった。
ある種、離人症のような状態になっていた40代のストーナーが、職場である教官室の窓を開けて冷気を吸い込み、冬の夜の静けさに引き寄せられ幽体離脱のように舞い上がる場面。
