いま反戦文弥作品を語る


この日記(https://ghost.readymade.jp/?p=566)を書いてから、岡本文弥 新内珠玉集(http://www.teichiku.co.jp/catalog/okamoto-bunya/)や、知人からダビングしてもらい、古典もいくつか聴くことができた。

オリジナルでは「富本豊志賀」「たぬき」「月夜の題目舟」、古典では「弥次喜多」なんかがいまのところ好きだ。

やはり生演奏も聴いてみたいと思い、文弥の新内を継承する岡本派(http://www.okamotomiyanosuke.com/)の公演に行った。

カッパの道行
ぶんやありらん
西部戦線異状なし

出演:
浄瑠璃 岡本宮之助
三味線 鶴賀喜代寿郎
上調子 岡本文之助

岡本文弥最晩年の作品「ぶんやありらん」が良かった。語りの内容は重いのだが、瑞々しくてすっと入ってきた。

戦後70年、また近頃の政治の動きもあって、この演目での会を開いたとのことだった。

弦楽器ということで、やはり三味線も気になった。大きな撥(ギターのピックに比べれると)だが、鶴賀喜代寿郎氏はじつに柔らかいタッチで、強弱弾きわけていた。アンプやPAを使えば、ああいったニュアンスは相当失われる。

来週は同じ場所(お江戸日本橋亭)で、怪談をテーマにした演奏会がある。